#2 令和6年度キャリアアップ助成金の注意点〜賃金規定をしっかり作ろう〜

キャリアアップ助成金

はじめに

 キャリアアップ助成金は、企業が従業員のスキルアップやキャリア形成を支援するための貴重な厚生労働省の制度です。しかし、助成金の申請には注意が必要であり、正確な規定の遵守が重要です。本記事では、キャリアアップ助成金のメリットとデメリットから始め、助成金申請のポイントについて解説します。

1.キャリアアップ助成金のメリットとデメリット

メリット

1.スキルアップの支援: 従業員の能力向上やキャリア形成を促進するための財政的な支援が受けられます。

2.人材の定着化: スキルアップの機会を提供することで、従業員のモチベーションや定着率が向上します。

デメリット

1.手続きの煩雑さ: 助成金の申請手続きは複雑であり、正確な条件を満たす必要があります。

2.支給条件の厳格化: 助成金の支給条件には厳しい基準が設けられており、適格性を確保する必要があります。

2.助成金申請のポイント

令和6年度のキャリアアップ助成金のパンフレットによれば、以下の追加された表現が重要です。

  • 「支給対象期間中に実施が予定されている「昇給」等が適用されていない場合、正規雇用労働者の要件を満たさず、支給対象とならない場合があります」
  • 「(実態に差があったとしても規定の差が無い場合は対象となりません)」
  • 「就業規則等の規定に差があったとしても、適用の実態として転換前後で対象労働者の賃金条件に一切の差が生じていないような場合は、当該規定の適用を受けていた確認ができず、支給対象とはなりません」

この3つは、助成金の審査現場において話題になっていた疑義事項を令和6年度に明文化したといえます。表現から明らかなように、就業規則に書かれた規定と待遇に矛盾がないことと、正社員と有期契約労働者との待遇の差が明確でなければ助成金は支給されない可能性があります。

解決策

1.就業規則の改定: 就業規則を適切に改定し、助成金の要件を満たすようにします。明確な規定の下で従業員の待遇を整えることが重要です。

2.専門家の助言を受ける: 社会保険労務士などの専門家に相談し、助成金申請に関する適切なアドバイスを受けます。

まとめ

キャリアアップ助成金は、企業の成長と従業員のキャリア形成を支援する重要な制度です。しかし、助成金の申請には様々なポイントがあり、注意が必要です。特に同じ助成金でも毎年のように改正があり、こっそり行われるケースもあります。正確な規定の遵守と専門家の助言を得ることで、助成金の申請を成功させることができます。労務管理者や経営者は、助成金の活用に積極的に取り組み、企業の成長を支えるための取り組みを行うことが重要です。

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